海街日記
地震から3日経ち、ようやく落ち着いて眠れるようになりました。直接の被害はなかったにせよ、地震の恐怖と連日の報道でなんとなく気が滅入っていました。今日からまた更新再開します。
海の見えるまちに住んでいますが、見えるのは海だけではありません。そのひとつが船です。島行きの旅客船や海外からの大型客船、荷物を運ぶ船や三菱関係の船などとにかくいろんな種類の船が港を行き交っています。
面白いのは早朝、窓の外を見ると何隻もの船が目的地へ向かって進行しているのですが、それがさながら朝の出勤ラッシュのようなのです。ぶつからないのかハラハラします。
汽笛は1日を通してよく耳にしますが、慣れてくるとあの汽笛は五島からの船が戻ってきた合図だ、なんてことがわかるようになります。
見た目でギョッとするのはやはり大型客船ですね。小さな船に誘導されて巨大な客船がノッソリ(と言っても大きいのでそんなに遅くは感じない)と入港してくるさまは毎回「何事か!?黒船か!?」とビビります。それくらい大きい。うごく高層マンションがそのまま港に入ってきたような感覚。そしてそこに乗っている人が一斉に長崎の地に降り立つわけだから、それもまたすごい。
客船についても、大きさも名前も行き先もどこから来たのかも乗っているお客さんたちもとにかく様々。デザインがかっこいい船だったり、夜のライトアップが綺麗だったり、アトラクションがついてたり、帰る時に歌が流れたりなどなど、見ていて飽きません。
そしてよく来る客船については自然と名前を覚えてしまうので、ああ今日はクァンタムちゃん(クァンタム・オブ・ザ・シーズ)か〜相変わらずでかいな〜とか、今日はサファちゃん(サファイア・プリンセス、長崎出身)だ!帰ってきたんだ〜!などと思ったりします。
さて今日も客船が入っていました。どうやらフランスからの船のようでした。たまたま帰宅途中に港のターミナルに寄ると、ちょうど出港間際で、吹奏楽部の小学生か中学生の子どもたちが演奏で見送っているところでした。
演奏が終わると船の上から盛大な拍手が。そして生徒たちは手を振りながら動き出した船の方へ。バイバイ、thank you、アリガトウ、またね、たくさんの言葉が船からもターミナルからも飛び交っていました。なんて素敵な瞬間なんだろう!いまここにいる人たちは戦争や争いとは全く無縁の純粋な美しさがある!これが本当の国際交流なんじゃないか…などいろいろ考えていたらいつの間にか涙が。すっかり涙もろくなったようです。
去りゆく海外の人たちへ、精一杯手を振りました。よい旅になりますように!!!
つづく。
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