フィルムカメラで撮るということ
今日はカメラの話をします。といっても素人なので詳しい知識も技術もありません。細かい設定やらなんやら、難しいことはよくわからないので、デジタル一眼レフなんてもってのほか。そんな不器用な私が愛用しているのがフィルムカメラです。
フィルムカメラといってもいろいろあります。写ルンです、というインスタントカメラがありますがこれもフィルムですね。今年は30周年でアニバーサリーパッケージで販売してるようで若い人たちにも人気なんだとか…。おもちゃ感覚で使えるトイカメラなんかもあります。
わたしが持っているカメラはトイカメラに分類されることが多いのですが、割としっかり写ります。本当に極めたいならある程度値段のはるものがよいのでしょうけど、見た目が安っぽくてもちゃんとフィルムに残してくれるだけでわたしは充分なのです。
今使っているカメラはLOMOのスメナ8Mです。ソ連時代に作られたヴィンテージカメラです。そんなカメラでもきちんと写真が撮れるのですからいつまでも大事にしたくなります。露出やシャッタースピードなどは自分で設定する必要がありますが、親切な表示のおかげで感覚的に使うことができます(天気マークがついていて、晴れの日は☀︎、曇りの日は☁︎に合わせるとシャッタースピードを勝手に変えてくれる)。
そんなスメナ8Mですが、購入したてなのでまだそれほど写真を撮っていないのが現状であります。これまでは2台のカメラを持っていました。どちらもスメナ8Mと同じ会社がつくったもので、LC-Aとスメナ35というカメラです。故障して今は使えませんが、フィルムカメラにハマるきっかけと楽しさを教えてくれました。
まちを歩いているといろんな風景を目にします。なんてことない風景もよく見れば住人の生活だったり、昔からただようまちの雰囲気なんかを感じ取ることができます。そんな風景をフィルムカメラで撮ると、写真になった後も空気感まで伝わってくるような気がします。
デジタルカメラと違って、シャッターを切ってもすぐにどんな写真か確認することはできません。現像するまでどんな写真かわからないのです。でもきっとこんな感じ、とシャッターを切る瞬間もまたワクワクします。
だんだん慣れてくると、多重露光(1枚の写真に2回焼き付ける)や白黒フィルムに挑戦したりします。普段見てる光景とちょっと違うものが撮れると一層面白味が増すものです。
お祭りのときなんかは特に、人もまちもいつもと違って見えます。そんなときにシャッターを切るのです。なぜかフィルムにはいつか見たような懐かしさも一緒に焼き付いているように思います。
フィルムカメラのいいところは、ゆっくりその景色と向き合えることです。フィルムは撮れる回数が限られているので無駄打ちできません。でもその分1枚の価値が大きくなり、撮りたいと思った景色を大事にできるのです。シャッターを切った瞬間から写真になった後もずっと、その景色は色褪せることはないのです。
日が長くなってくるとカメラを持ってお出かけしたくなります。明日もきっとお出かけ日和。相棒と一緒に散歩に行こうかなどと思案中。
つづく。
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